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33歳 元・外資系コンサルティングファーム マネジャー
2001年より、難民を助ける会(AAR)にてボランティア(主に事務作業のサポートや開発教育プログラムの企画実行など)。 2004年12月27日、スマトラ沖地震の翌日に当ブログを開設。1ヶ月で4万ヒットを達成。 2007年8月より、某外資系NGOにてファンドレイジングイベントを担当。NGOのハイパフォーマンスを実現するための内なる組織化と、外にいる「なにかできることをしたい」人たちのネットワーキング作りに試行錯誤中。 人気blogランキング 最新のトラックバック
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2005年 01月 27日
赤十字の「募金呼びかけ縮小」に関するIFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)による公式コメント。
http://www.ifrc.org/docs/news/pr05/1405.asp 14億スイスフラン(≒12億ドル≒1200億円)が集まったとのこと。これでどのくらいもつのかと思っていろいろ調べていたら、赤十字の財務情報に行き当たった。0が多すぎてぱっと見わからないのだが、今回の募金総額よりも、赤十字の年間予算(約2.5億スイスフラン)のほうが桁が1つ小さい。今回の募金で赤十字の全世界の事業を行なうとしても、5~6年は持つ計算になる。これならまあ、10年分集まったとして募金呼びかけを縮小するのも理解できる。 http://www.ifrc.org/publicat/ar/ar2003/finance.asp そして、プレスリリースの中にある以下の一文には心を動かされた。セールストークとしてもよくできているが、それだけではない。 We have all been overwhelmed by the support, and my dream is that a similar level of support continues in the months and years to come, as we have so many problems to deal with around the world. (私たちは今回の支援に大変感銘しています。願わくばこのような支援が、翌月も、翌年も続いてくれればという想いです。世界には対応すべき多くの問題が残っているのです。) この1ヶ月、世界の善意はスマトラ沖地震・津波支援ほぼ一点に注ぎ込まれていたといっていいのだろう。しかもその規模は特需であった。一方で、世界では「対応すべき多くの問題」に対する支援活動も「NGOの日常」として同時並行で行なわれている。そこでは資金不足で十分な支援ができないこともあるだろう。津波へのコール&レスポンスを複雑な気持ちでみていたNGO関係者も多いと思う。「地震・津波以外の」現場にいる人間の想いを、伝統と信頼のある赤十字がひとこと、代弁してくれた。全世界の数多くの紛争・災害をみてきた赤十字だからこそ有意義な発言であると思う。 一方で、赤十字が言ったからといってすぐに地震・津波に向かった支援が他にも流れるかというとそうはならないと思う。今回の場合、プーケットのような先進国住民のリゾート地が被害を受けたから、また日本人にとっては地震だったから、「自分だったかもしれない」という想像がリアリティを持ち、支援を寄せることにつながったという側面は確実にあると思う。アフガニスタンやアンゴラの問題に、同じようなリアリティは望めない。
by tiscrivo
| 2005-01-27 12:51
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