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33歳 元・外資系コンサルティングファーム マネジャー
2001年より、難民を助ける会(AAR)にてボランティア(主に事務作業のサポートや開発教育プログラムの企画実行など)。 2004年12月27日、スマトラ沖地震の翌日に当ブログを開設。1ヶ月で4万ヒットを達成。 2007年8月より、某外資系NGOにてファンドレイジングイベントを担当。NGOのハイパフォーマンスを実現するための内なる組織化と、外にいる「なにかできることをしたい」人たちのネットワーキング作りに試行錯誤中。 人気blogランキング 最新のトラックバック
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2009年 10月 02日
ブログの操作の仕方を思い出しながら、数年ぶりに記事を更新します。
できることならば、このブログはこのまま放置したかった。 2009年9月30日 サモアとインドネシアでM8.0規模の地震が発生しました。 (10月1日にもインドネシアで発生しました。) サモアは、規模などのさまざまな要因もあるのでしょうがメディアの取り上げは薄かったのですが、インドネシアについてはずいぶんとメディアも情報を流しているようです。 <スマトラ地震>死者529人に 2004年12月に、このブログを立ち上げ、1か月間自分なりに試行錯誤しながら、絶望感も味わいながら、ブログを更新するという作業を通じての発信を試み、一定の結果を出した者として、誠に身勝手ながら、この地震をスマトラ地震と安易に呼んでしまうことに大変な違和感を覚えます。 2004年12月のスマトラ地震は、当時の想像を超えた災害であり、今回の地震は(そしてその前のジャワ島地震も、各地で頻発している洪水も)もっと定常的な、国際機関、政府、NGOによる運用で粛々と処理されていくべき性質のものではないかと考えるのです。 04年の被害者は歴史的な地震だから大切に扱われるべきで、今回のは規模もたいしたことない、と言っているのではありません。1つ1つの命の重みは同じです。 しかし、「災害が起きた」→「緊急支援で政府やNGOが飛んでいく」→「それをメディアが一斉に報道する」→「NGOによる募金集め合戦」→「しばらくすると忘れ去られる」は本質的な解決のサイクルではなく、いわば暫定対応のはずです。この構図が全く変わらず、しかもそこに参加する人々がみな良いことをしているかのように錯覚しているということに、無力感すら覚えます。 本来は、災害時に弱者にしわよせをしないのため現地政府の民主化、能力強化や、災害に強い村づくりが「平時に」求められているのです。緊急支援ではなく、災害に脆弱な構造こそを変えていかなければいけない。暫定対応のサイクルではまた繰り返し、そこには生産性がないのです。 自分も発信し続けられなかったわけですから、自分にも責任があると考えています。メディアも、NGOも「グローバルな市民」全体の責任です。その責任を明確にし、意識転換を図るべきなのです。だからあえて04年の地震とは区別すべきなのです。この地震をスマトラ地震と呼んであたかも同一視するような姿勢ではなんの進歩もないのではないでしょうか。 「初心者向けの記事ではない」との批判は甘んじて受けます。 なお、私自身は、既にあるNGOに所属している立場のため、04年のようなブログ発信の仕方はできません。支援情報を知りたいという方には、04年にノウハウを蓄積したWebポータルサイトや、あるいはJANICのサイトが有効であると思います。現時点ではインドネシアについては日本政府の国際緊急援助隊も動きますし、日本のNGOでは赤十字、ユニセフ、AMDA、ピースウィンズが動き始めているということは触れておきます(これも昔ながらの展開ですが)。また、このブログの過去記事は、4年前のものなので多数のリンク切れがあると思いますが、同じ地域での災害であるためおそらく動く可能性のある主要なNGOその他プレイヤーの構図に大幅な変更はなく、参考にはしていただけると思います。
by tiscrivo
| 2009-10-02 01:59
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